<前略>
弊社では御貴殿の雑誌記事などで啓発され、長年、フロントローディング設計態勢を確立しようと、様々な取組みを行って参りました。
しかし他部門との連携や、予測設計を担う人材の育成、予測設計に用いる雛形モデルの構築など難題が多く、なかなか思うようには進みません。
御貴殿の連載内容を忠実に取り込もうと、様々な試行錯誤を行っているのですが、一筋縄では行かない、手間が掛る取組みが多すぎることと、開発が立て込んできたときには、どうしてもフロントローディングへの取組みが、後回しになることで、結局は御貴殿が忌み嫌う“作って壊して考えよう”の開発スタイルから抜けきれずにおります。
また推進メンバーも、様々な経緯からの乏しい人材の中では、専任チームを組むわけにも行かず、主たる様々な役割の片手間としてしか動け無い状況で、これも取組みが巧く進まない元凶になっております。
一度御貴殿に弊社の状況を見て頂き、仕切直しを行いたいと、役員会にも諮っておるのですが、「本当にフロントローディング設計をうまく確立出来ている所があるのか?」「フロントローディング設計を確立できると、どれだけの効果があるのか?他社の実績はつかめないのか?」等との様々な疑問や具体レを求められ、難儀しております。
そこで、お尋ねしたいのですが、世の中ではどの程度、フロントローディングの設計や開発態勢確立が、うまく行っているのでしょうか?また具体的成果事例をお教え頂けますと助かります。
<後略>
私が直接ご支援を申し上げた所、“現状診断”を行った所、貴社のように相談を受けた所以外の、正確な状況は把握できておりませんが、様々な状況証拠から診て、はっきり言って巧くいっていない例が殆どと認識致します。ちなみに弊社のホームページで10年以上前に掲載した、フロントローディング設計に関するページには、未だに毎日数百件のアクセスがあり、多くの製造業の皆さんが、藁をも縋る思いで、情報を収集している姿を垣間見ます。
しかし当然の事ながら、私どもがお手伝いしたケースでは、これまで12社23事業部門で、及第点を付けることが出来る成果を出しております。これらは、その殆どが長い期間(中には10年以上)を掛け、弛まない努力を積み重ねた結果であり、極めて希有なケースであるとご理解下さい。これ以外にも現在進行中のケースが複数社あります。
一方、成果を見るまで時間が掛るのと、生半可な取組みでは巧く行かない難しさに嫌気がさし、途中でギブアップした製造業も少なくありません。巧くいっている所の、倍を超えるギブアップ組がおります。
いずれにしろ生半可な覚悟では、結果として無駄な手間と時間・費用を浪費することに陥りかねませんので、フロントローディング設計態勢確立には、相当の覚悟を持って望む必要があります。
私どもにご依頼頂ければ、貴社の現状に即した形で、高い確率で成功に導ける具体的な計画を立案申し上げ、実際の業務に入り込んでのご支援を申し上げます。
尚、なかなか公表をお許し頂けないため、具体的成果例はお出し辛いのですが、ある業種5社を平均化した成果例がありますので添付いたします。