<前略>
弊社では、この10年来フロントローディング開発態勢の構築に取り組んで参りました。先生のご著書などを参考にさせて頂き、論理的な設計追込み、CAEなどを用いた予測型設計などを中心とした取組です。
幸いにして、開発当初より定まっている設計仕様範囲内では、開発途上における重大な設計ミスも大幅に影を潜め、フロントローディング開発態勢に取り組んできた我々としては、この結果に僅かながらの安堵をしております。
しかし現実的には、開発途上で開発仕様が頻繁に繰り返されるという問題があり、これを原因とする設計ミスが連発するために、全体的に見ると、一向にフロントローディング開発態勢が確立できないと言う困難に突き当たっております。
開発途上における開発仕様の変更が如何に非効率かを、具体的なデータを突きつけ、商品企画や営業サイドには抗議をするのですが、「市場性のない売れない商品を開発して意味があるのか」の一言で片づけられてしまいます。
「最初の開発仕様決定段階で、途中で変える必要が無い開発仕様に追い込んであれば、途中で変える必要性がないのでは?」との我々の反論に対して「最初から仕様が読み切れれば苦労はない」と居直られる始末です。
先生のホームページ上では、フィジビリティースタディーと言う取組が頻繁に紹介されておりますが、この取組は弊社のような状況に対して効果がある物でしょうか。
<後略>
はい、しっかりとフィジビリティースタディーを行えば、開発途上で一切の開発仕様変更を行う必要がない開発仕様構築が叶います。
元々この取組は、開発途上で開発仕様の変更が繰り返されたのでは、フロントローディング開発など到底無理と言う観点から私が各所で提唱してきた手法です。
詳しくは、フィジビリティースタディーを説明してあるページを参照して頂きたいのですが、貴社の状況を鑑みると、早急に本手法を導入実用化すべきと考えます。またご依頼があれば喜んでご支援申し上げます。