CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所

中央高速道の天井板落下事故は、ボルト締結の基本を逸脱した、極めて質の低い設計ミスと、その構造の拙さに気付かず、行うべき点検やメンテナンスを怠ってきた、旧道路公団&高速道路会社による人災だ!(最終報)



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誰が悪いのか

全く罪のない、過失もない九人もの尊い命を奪った事故である。しかも技術に謙虚であり忠実でありさえすれば、間違いなく防げた事故である。この事故を引き起こした人間達には、厳罰が下って然るべきだと私は考え、その罪の重い順に列記する。

罪の重さ順位
対象者・理由
1番罪の重い人間  小仏トンネルの天井板撤去を行った、2001〜2003年当時から現在に至るまで、“費用”を理由に、笹子トンネルに対する補修を先延ばしし続けた経営層。具体的には、2003年以降、歴代の会長・代表取締役・保全担当取締役
2番目に罪の重い人間  打音検査をせず目視検査で良いとした責任者。 NEXCO中日本の責任者の責任であり、下請けへの責任転嫁や作業者への責任転嫁は絶対に許される物では無い
3番目に罪の重い人間 旧道路公団の笹子トンネル設計・工法責任者。 ゼネコンが設計施工を行ったとしても、設計図や工法を承認するのは発注者であり、数十年後も問題を起こさない設計・工法を、選択・要求する責務があるはずだ
4番目に罪の重い人間 foolproof(馬鹿よけ)設計が成されていない設計を承認したゼネコン若しくは設計会社の設計責任者。 foolproof(馬鹿よけ)設計が成されていないこと、当時未だ耐久強度までは解っていなかったはずのケミカルアンカーを使用したこと、しかもぶら下げ使用したこと、金属の疲労破壊に対しての配慮が欠落していたこと(もっと大きなボルトサイズを使う、ボルト谷部に曲げ力が働かない構造にするなどetc)


山梨県警への忠告