CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所

技術者の最高資格"技術士"約2万9000名が活躍

技術士とはどういう資格なのだろう.技術士法によれば,「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とされる事項についての計画,研究,設計,分析,試験,評価,またはこれらに関する指導の業務を行う者」と定義されている. 日本技術士会の専務理事・保坂 彬夫氏は「高度で専門的な技術系人材を育てようとスタートしたのがこの制度.技術士は,実務経験が重視され,創造力,応用力を有する技術者といえるでしょう.」という. また,経済団体連合会の元会長,故土光 敏夫氏は技術士像を 「学理を開発した学者に"博士"という称号が与えられる.これに対し,技術を産業界に応用する能力を有すると認められた技術者には"技術士"という称号が与えられる」と,述べている.
研究者には博士を,技術者には技術士をというわけだが,いずれにしても技術士は技術者の最高国家資格ということができるだろう. 国が認めるプロの技術者,技術士.1957年(昭和32年)に制定された「技術士法」に基づき,第1回の試験が行われたのは,58年にさかのぼる.以来,37年ほどの間に延べ約22万人が技術士になるための技術士第2試験にチャレンジし,約3万4000名が合格.その合格者のうち,科学技術庁に登録した約2万9000名が技術士という称号を得て技術士を名乗り専門的な業務に従事している. 現在,技術者は約790万名といわれているが,その頂点として認定されているのが,わずか2万9000名しかいないという見方もできる訳だ.現在2万9000名のうち,全体の約15%はコンサルティング・エンジニアとして自営(独立技術士). 残りは建設会社や各分野の製造業など一般企業の上級技術者,企業内技術士として活躍している.

TECH B-ingより,抜粋