CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所


CAEツールを使いこなす要件




■質問■

私の講演に際して行ったアンケートで、用紙に記載された質問事項の転載を致します。

<質問事項>

有泉先生が考えるCAEツールを使いこなす要件はどのような点でしょうか。何を押さえればよいのでしょうか。

■回答■

私が定義する“CAEを使いこなす”要件は、以下と考えます。

  1. 対象となる機械のメカニズム・原理原則を的確に理解・把握できる。
  2. 対象となる機械に働く物理現象を的確に理解・把握できる。
    1、2を基に得たい結果を正確に導き出せる的確な解析モデル(メッシュモデルではない)に落とし込める。
    物理現象やメカニズムを的確に把握した上で、得たい結果を正確に導き出せる幾つかのシンプルな解析モデルを考案できる。
  3. 解析から得られた結果を読み、その妥当性を何らかの方法で速やかに確認できる。
    工学的知見からの妥当性の評価が出来る。
    実験計測を用いた妥当性の評価が出来る。
    妥当性評価を行うための実験計測方法が考案出来る。
  4. 実験計測結果を読み取り、妥当性評価に用いる情報を抽出できる。
    得られた結果を、自分の設計内容に反映できる。