CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所


三菱自動車は何故ユーザや株主に対する背信行為を繰り返すのでしょうか?弊社は大丈夫でしょうか?




■質問■

<前略>

ご無沙汰をさせて頂いております。

以前弊社へのご指導を賜っていた際に、三菱自動車が犯したリコール隠しの問題に対する先生のご見解に、強く感銘を受けております弊社トップの指示の下、お問い合わせさせて頂きました。「三菱自動車が起こした今回の問題に対して、先生の直球ご意見を賜れ」と言う指示です。

三菱自動車は、何故ユーザや株主に対する背信行為を繰り返すのでしょうか?

弊社は大丈夫でしょうか?

<後略>

■回答■

残念ながら三菱重工や三菱自動車に対して、貴社で実施したような現状診断をこれまで行ったことがないので、彼らが内面に持つ欠陥について把握できておりませんので、把握可能な様々な情報を元にした、あくまでも類推の見解でお許し下さい。

これは、以前貴社ご支援中に“リコール隠しの問題”の対する見解を述べたときにも前置きしたと思います。

基本的には“リコール隠しの問題”の時も述べましたように、戦前から続く軍事産業のDNAが綿々と続き、ユーザや株主、さらには社会全体に対する自分たちの責任を、本質的に理解・認識できていない所に、全ての根があると思います。(戦前のユーザは“軍”だけであり、納入した製品に何か問題が生じても、軍の中枢と馴れ合いながら、場当たり的に取り繕っていれば済んでいたからです。)

しかも“リコール隠しの問題”で散々たたかれたのにも拘わらず、自己を的確に見つめ直し、改革改善を出来なかったことが、今回また問題を起こした最大の原因と考えます。これは太平洋戦争の総括を今出に出来ていない、吾が国民大方が持つ共通な特性かもしれませんが。

さて貴社で同様な問題を起こす可能性があるかですが、少なくとも私がご支援申し上げていた当時の状態が悪い方向に変わっていない限り、全く心配はありません。

社員個々が、自己を冷静に見つめ直し、生じさせた問題に対しては、論理的にその原因を追及して、的確にその対策案を策定の上、改革完全を行う態勢が会得できているはずですから。

さらにこの個々の姿勢が、組織単位にボトムアップでき、全社としてダイナミックに改革改善を成し遂げることが出来る状態にまで至っている筈ですから。