まともな製造業であるなら把握していて然るべき自社製品の、機械のあるべき姿を自分なりにでも良いから把握出来ていない問題点。さらに各要素機器(作業機・動力伝達系等)における、物理の法則に則った機械・機器の原理原則が把握できていない若しくは継承出来ていないと言う問題点を7月17日に紹介した。
そしてこれらの問題点を解消するためには、自己の設計技術力を向上させる以外ない。ここで言う設計技術力とは、設計者一人々の設計技術力も含むが、その多くは組織としての設計技術力を意味している。要するに俗に言われる、継承技術、固有技術に分類される種類の技術である。
そして自己の設計技術力を向上させるために、該当事業部には、“DPD手法の導入による、設計技術力向上”と言う切り口での提案を行なった。
提案の趣旨は、DPD(設計思考展開)手法を導入することにより、物事を筋道立てて論理的に思考できる習慣を定着させる。そしてその結果、機械(開発対象製品各機能装置毎の)の、あるべき姿と原理原則を明確化して、部門として事業としての固有技術を高める。
さらに一連の取組を行うことにより、マーケッティング力・商品企画力を向上させるスタッフの育成や、フロントローディング設計が担える設計者育成をも可能にすることを補足説明した。
具体的な提案内容は以下である。