<前略>
弊社では3DCADを本格導入してから10年以上経ちます。
しかしその導入効果を実感として感じられません。本格導入に際しては、傍観者の立場でしたが、何かが変わると大いに期待した物でした。
しかし現状では、かえって設計部門の手間が増えて、「何のための3DCADか?」という声さえあがる始末です。
導入に際しては、他社の様々な導入成果をあげて、導入すれば設計の生産性は倍増できると、導入担当者達や販社は盛んにアピールしていたのですが、今考えてみると全てが眉唾な話だったようです。
そこで長年3DCAD活用に携わっておられる先生にお尋ねしたいのですが、世の中では本当に3DCADを有効に活用できているのでしょうか。
尚、先生のお名前や連絡先は、弊社の図書室で見つけた先生の御著書「3次元CADによる設計の改革術」や「設計思考展開」などで知りました。
追伸)
上記御著書を拝読する限り、弊社の導入アプローチが根本的に誤っていたように感じます。追ってご来社頂きご相談申し上げたいのですが、よろしいでしょうか。
<後略>
少なくとも私がしっかりお手伝いできた製造業では、いずれも必須の道具として用いられております。
しかし3次元CADは、あくまでも設計の生産性を上げ、設計の質を高める道具の一つであり、主たる立場ではありませんが、様々な場面で活用できております(生産準備や製造工程・アフターサービスなどへの副次効果には、大きな物がありましたが)。
これらの取組に際しての注意事項や成功例などは、弊社のホームページに満載してありますので、是非参考にしてください。
一方ご質問の「世の中では本当に3DCADを有効に活用できているのでしょうか?」の答えとしては、活用できていないところが多いと私は診ております。
その根拠としては、既に200件をこえる現状診断で、巧く使えていたところが皆無だったからです。そしてその数割は、私共の支援で上記のような結果に辿り着いておりますが、診断以降のご支援を申し上げなかったところや、途中で挫折されたところは巧く使えていないと思います。
さらに、**さんから頂いたような質問が、現在でも月に数回あります。これも世の中で巧く使えていない根拠でしょう。
尚、貴社訪問の件ですが、お声をおかけ頂ければ喜んでお邪魔させて頂きます。