<前略>
弊社では先生の御持論もあり、CADなどのバージョンを固定する形でWindows2000及びWindows XPの端末でこれまで通してきました。幸い実業務上はこれと言った問題もなく順調にこなしてきました。
しかしここに来てPC基板を原因とするハードトラブルが頻発して、対処しようのないPCが何台も発生してしまいました。ハードディスクなどの不具合でしたら、ハードディスクを付け替え、バックアップしてあるデータを落とすだけでリカバリーできるのですが、PCそのものが起動しなくなったり、すぐブルー画面が出て、直しようがないケースです。また余裕を持ってストックしたはずの部品取り用の機械も、残り少ない状況になって参りました。
そこで、最新機種への置き換えを検討しているのですが、CADやCAEのメンテナンスを長らく切っておりましたので、更新した機械に乗せるこれらは、すべて改めて新規購入という話になってしまいます。
「長い間、メンテナンスやエンハンスメント費用を節約できてきたのでから、新規購入しても有り余るお釣りが来るのではないか!」先生には言われてしまうでしょうが、やっと景気が上向いて来た弊社にとっては、できるだけ出費を抑えたい本音もあります。
そこで質問ですが、他社ではこのような状況を、どのような手で対処しているのでしょうか。
<後略>
幸い32ビット対応のWindows 7には、Windows XPモード機能があります。さらにアプリケーションソフトによっては、XPバージョンがWindows 7でそのまま動く場合もあります。
ですからすぐに行うべきは、既存のCADやCAEソフトを、一度Windows 7にのせてチェックしてみることです。これで巧く動けば、ラッキーということで、ハード導入の費用だけで済むことになります。
そして不具合がでてしまうCADやCAEは、新規購入せざるを得ません、この場合は、最新のWindows8を選ぶべきです。また近いうちにWindws10が出るので、その場合は常に最新の10を選ぶべきです。
一方Windows XPモードで使う場合には、XPモード専用機として利用されることをおすすめいたします。Windows 7と混在で使用する場合、IPアドレスが二つ必要になりますし、セキュリティーソフトなどを使う必要がある場合には、それぞれのバージョン用を入れておく必要があり、コスト的な問題が生ずるからです。
ちなみに弊社の事務所での状況は、最新のCADやCAEをチェックする必要のある機械は最新OS(現在はWindows 8.1)、ウエブに繋ぐ機械はWindows 7、その他社内技術用途&事務処理用途には、未だにWindows2000やWindows XP用いております。
なおウエブに繋ぐ機械と、弊社専用ウエブサーバ、社内用途、それぞれのLANは物理的に接続を持たない、独立のLANで運用しております。そしてそれぞれの間におけるデータ交換は、USBメモリーを用いたきわめて原始的な方法をとっております。