ここ数ヶ月で、これまで接触のなかった製造業数社に訪問をした。いずれもフロントローディング若しくはフロントローディング設計に10年来取り組んできた(取り組んできたつもりになっている)製造業である。
なぜ取り組んできたつもりになっているとコメントしたかは、いずれも残念ながらその成果が乏しかったからだ。開発期間の短縮や開発工数の低減などが実現できていないばかりでなく、設計品質も向上するどころか、低下傾向にあるところさえあった。当然のことながら、事業収益の向上やマーケットシェアーの拡大などもはかばかしい物ではなかった。
その中長期計画や年度ごとの実行計画には、必ずフロントローディングと言う言葉が踊るのだが、その実行計画は具体性に乏しく、細かいところは現場で考えろ的なものばかりであった。これでは当然のことだが、巧く行くわけがない。
まさに絵に描いた餅を地でいっている様な有様であった。
会員諸氏に置いては、このような体たらくはないと信じているが、以下のポイントに重点を置いての見直しをお薦めする。
尚、フロントローディング設計態勢確立へのアプローチ方法は、本ホームページ各所に満載してあるので、参照願いたい。