■回答■
何を目的に3次元CAD導入を行ったかで、当然測るべき指標やその重み付けは、変わって参りますが、此処ではその導入効果を測るに、一般的に必要となる項目を、列記致します。
費用側指標:
- 3次元CAD導入に際して費やした、社内外における調査・検討費用、及び社内啓蒙や根回しなどに費やした費用一切
- 3次元CAD及びそれに付随して導入した、ソフト・ハード・設置環境・維持などに費やした費用一切
- 3次元CAD導入及び維持に費やした社内費用(人件費他)一切
- 3次元CADを活用するために行った、設計者教育や指針・マニュアル作成などの費用一切
- 3次元CADに置き換えたことにより発生した、設計工数ロス分、新たに発生したオペレータ費用など一切
- 3次元CAD導入、基幹ツール化に際して、協力企業やサプライヤーなどで発生した、移行費用(部品代や外注費として費用は織り込まれているはず)一切
- 物作りにおける見える化や、金型設計製造工程の刷新などに3次元CADを用いた場合、それに費やした費用一切(調査検討費、ソフト&ハード及び設備費、利用者教育費、移行期ロスなど)
- 取扱説明書やパーツカタログなどに、3次元CAD作成データを活用した場合、それに費やした費用一切(調査検討費、ソフト&ハード及び設備費、利用者教育費、移行期ロスなど)
- その他、3次元CAD導入を行った故に新たに発生、若しくは以前に比べて増大した費用一切
効果側指標:
- 3次元CAD導入を行ったことで実現した設計品質向上効果(試作評価時の不具合項目削減、量産立上時の不具合項目削減、量産出荷後のクレーム項目削減など)を、具体的金額(対策工数削減、期間短縮など)に落とし込んだ効果金額一切(項目・費用増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)
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- 3次元CAD導入を行ったことで実現した、設計の生産性向上(設計工数の低減)効果金額一切(工数増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)。
- 3次元CAD導入を行ったことで実現した、製造側、製造品質向上(生産準備に起因する不具合項目削減、3次元でないと撲滅できなかった製造工への指示伝達ミス削減など)
- 効果金額一切(費用増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)。
- 3次元CAD導入を行ったことで実現した、生産準備・量産立上げ時における製造側生産性向上効果金額一切(費用増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)
- 3次元CAD導入を行ったことで実現した、サービス支援・販売支援に対する生産性向上効果金額一切(費用増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)
- その他、3次元CAD導入を行ったことで実現した、効果金額一切(費用増加の場合には、マイナス効果金額としてカウント)