<前略>
弊社では3D CADを導入してから既に10年余り経つのですが、実質的な活用に至れておりません。設計業務を行う可能性がある設計者や設計補助者全員が使用しても、問題のないライセンスを購入して、度重なる講習会などを繰り返してきましたが、専ら3Dを用いるのは、オペレータか一部の若手だけです。
このような状況に、その投資対効果に疑問を抱いた監査部門より、実態調査を行うよう指示をされ、昨年末その結果を上層部に報告致しました。
結論的には、以下に列記するような内容であったために、早急に対策案を立て、来期には取掛かれるよう、2月末までに対策案を報告しろと言う結論になりました。
一月いっぱい、設計幹部が集まり、その対策案を検討したのですが、なかなか結論を見いだせません。
大勢は「3次元を止め、2次元だけにしてしまった方が、業務にも支障がないうえコストも削減できるので、すっきりする。」の意向ですが、3D CAD導入推進メンバーを中心に一部に強硬な反対意見があり、なかなか結論に至れない状況です。
彼らの反論は、主に以下に列記する内容で、3D CAD等に余り詳しくない我々としては、根拠を持った反論も儘ならず、困り果てている所です。
藁をも縋る思いでGoogle検索をしていたところ、貴社のページ「何のために新しい設計支援ツールを導入し活用を目論むのか?」にたどり着き、先生のご意見を賜りたく、お問い合わせをさせて頂いた次第です。
突然の、しかも貴社のご商売に貢献できない問い合わせですが、宜しければご意見を賜れば幸いです。
反対メンバー達の反対根拠
<後略>
反対メンバーへの反論の詳細は、下で説明致しますが、速やかに2次元CADを中心に据えるべきです。またたまには使用する可能性もあるでしょうから、3次元CADを数ユーザ分残しておいても良いでしょう。
またマイクロキャダムの件は、嘘です。MCHS契約を結んであれば、しばらくは何ら問題なく、最新OSに対応したエンハンスメント&サポートサービスを受けることが出来るはずです。貴社ではこの契約をされていないのでは無いでしょうか?
また仮にマイクロキャダムが駄目になっても、AutoCADがあります。2次元CAD同士の乗り換えは、その操作も含め、3次元ほど難しくありませんので、気にすることはありません。