CAE/CAD/CAM CONSULTANT 有泉技術士事務所

改めて問う、設計に役立つ設計支援ツールとは(その6)

・・・設計初期段階(仕様の追込みや構想設計など)・詳細設計段階(計画図段階)で欲しい設計支援ツール


設計初期段階(仕様の追込みや構想設計など)で欲しい設計支援ツール


上で、設計者が行う設計行為を説明した。また表1や図1でこの段階で行わなければならない設計内容を述べた。さらに、質の低い“商品企画”が、3つの“大きな無駄”を生む原因の一つだとも述べた。これらの観点から診て、この段階での設計作業を、質高く円滑に進めさせることができる道具の要件を、以下に列記する。




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詳細設計段階(計画図段階)で欲しい設計支援ツール


本来の意味で言う、中核になる設計者達が、その知力や感性をフルに駆使して、最も設計業務に没頭する段階だ。そしてこの段階では、上で述べた、“考えて”“描いて”“検討・検証し”“やり直すか次の段階に進む”かを、ひたすら繰り返し、螺旋階段を上がるように作業を進めて行く。

ここで重要なことは、とにかく設計者達の思考を、途中で中断させないことだ。設計者が頭の中に描いた設計案を、具象化する段階でCADのオペレーションが分らずに、四苦八苦するなどとんでもない話だ。

従来製品に用いている部品が使えるか、検討しようとしてデータを持って来たのはよいのだが、原因は分らないが、そのデータが巧く操作できず、しかも設計作業中のデータまでおかしくなってしまったなど、決して許せることではない。

さらに、ほぼ全体形状を決めた基本構造の固有値解析を、余り深く考えずに実行させたら、いつになっても答えが返ってこないなども、笑って済ませる話ではない。待てる時間は、昔ならたばこ一服、今ならコーヒーを一杯飲んでいる間くらいで無ければならない。

このような観点から診て、この段階での設計作業を、質高く円滑に進めさせることができる道具の要件を、以下に列記する。




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