3D CAD展開を巧く進めるには何から着手すべきか?

質問

幣部の本年の重点課題事項は3D CAD活用の活性化です。その展開にあたり、
@ 設計部門の改善+製造部門の改善
A 設計部門の改善
 何れから着手すべきか迷っております?それとも何を狙うかの目的により、その着目点を変えるべきでしょうか?

回答


私どもは、3次元CADの活用はあくまでも、商品開発業務改革の一部だという考え方で日常の取り組みを行っております。
その観点から見たとき、ご質問の内容は何ともお答えしようが無いご質問と言えるでしょう。なぜなら、言葉尻を捉えるようで申し訳ないのですが、「3D CADの展開にあたり云々」のご質門は、目的が3次元CADの活用だと言うことです。高い費用を費やし導入した3D CADに投資に見合うだけの効果を出してもらわなければならない。若しくは、他社では3D CADを投入して成果を出しているのだから、自社でも同じような道具を入れれば、当然同じような成果が期待できるだろう。等との極めて甘いお考えがご質問の根底にあると読めて取れるからです。
3次元CADはあくまでも道具です。3次元CADの活用をその主目的にした展開では本末転倒です。あくまでも"設計部門の改善+製造部門の改善+企業としての体質改善"が最初にあり、その結果そのソルーションの一つとして"3次元CADの活用"が出てくるべきだからです。
そしてこの様な私の考え方に基づいた、業務改革のアプローチ方法や、それに用いるツールとしての3次元CADの活用方法は、私の著書や数々の寄稿記事で紹介をしておりますので是非参考にしてください。
私の著書、寄稿記事などは本ホームページのトップべーじに列記してあります。